 血圧の低下やふらつき, これらの症状以外にも薬の副作用は幾つもあります。湿布の副作用か疑わしい症状であっても異変を感じたら湿布を剥がし、場合によっては医療機関を受診するようにして下さい。, 現在市販されている湿布の中で、特に使用頻度の高い「フェルビナク」「ジクロフェナク」「インドメタシン」の3成分について紹介しました。非ステロイド性抗炎症薬の成分を含むこれらの湿布はどれも似た作用をしますが、成分ごとに一日の枚数や強さなどの細かな違いがあります。  喘息の履歴やアレルギー体質である, 成分が体に合わないなどの体質的な問題で副作用が出てしまうのは、ある程度は仕方のないことです。しかし中には決められた用法・用量を守らずに使用した結果、重大な副作用に発展する事があります。安全性の高い湿布であっても決められた使用方法を守る必要があります。, 湿布の成分が体に合わない場合は全身に及ぶ発疹や皮膚疾患以外の副作用が出る可能性もあります。特にアレルギー反応の一種であるアナフィラキシーショックは命に関わる可能性のある極めて重い副作用です。下記の体調変化を感じた場合は湿布を剥がして適切な医療機関への受診をお勧めします。,  全身におよぶ湿疹 さらに、モーラスには xr という新しいパップ剤が2015年に追加されました。. 製品によって含まれている主成分の種類に違いがあります。成分が違うわけですから当然働きにも違いが出てきます。 この記事では、現在市販薬として販売されている湿布に使われている代表的な成分の違いと、使用する上での注意点などを紹介します。 薄いプラスター剤と厚いパップ剤は、ある一定条件のもとでは効果が同じ場合がありますが、, モーラスは、ケトプロフェン含有量・濃度、効能効果、効果時間、貼り心地、粘着性、副作用などが違います。, パップ剤・プラスター剤・パップXRは、貼り心地・粘着性の違いがあり、炎症時間の経過で使い分けられています。, パップ剤は水分含有量が多く、貼ると水分の蒸発作用により冷たく感じるのが特徴です。(夏は気持ちいいが、冬は飛び上がるくらい冷たい), パップ剤には冷却効果があり、急性症状(まさに痛みが起こったその瞬間)に使うと有効です。, 打撲などで熱を持っているときは、モーラスパップを数日使用して患部の熱がなくなったころにモーラステープを使うといいです。, ケトプロフェン含有量と濃度の違いを解説する前に、湿布の膏体と湿布が効く理由を解説します。, モーラステープL40mg1枚(膏体質量1g)中に、ケトプロフェンが40mg溶けています。, モーラステープL40mgを肌に貼ると、膏体から主成分ケトプロフェンがはがれていき、皮膚の一番表面部分である角質に付着します。, 付着したケトプロフェンは、角質→表皮→真皮→皮下組織へと浸透していき、痛みが起こっている場所のプラスタグランジンと呼ばれる炎症物質の生成を抑え、痛みや炎症を抑えます。, モーラスパップ、モーラステープ、モーラスパップXRの10×14サイズのケトプロフェン含有量は、それぞれ30mg、40mg、120mgです。, ケトプロフェン含有量が多いほど効果は高いと考えたいところですが、そう単純な話でもありません。, 膏体質量はそれぞれ10g、2g、6gですので、ケトプロフェン濃度は0.3%、2%、2%です。, モーラスパップは12時間後に1回貼り替えたときの角層中ケトプロフェン量(μg)の推移です。, モーラスパップは12時間後に貼り替えたとしても、モーラステープのケトプロフェン濃度を超えられません。, 実際、モーラステープの最高血中濃度到達時間(Tmax)は12~13時間で、消失半減期(T1/2)は4~5時間ですので、24時間程度は効果が持続します。, そして、24時間ごとにモーラステープを貼り替えると、血清中ケトプロフェン濃度は一定範囲内で安定し、効果・効果時間も安定します。, モーラスパップXRとモーラステープの角層中ケトプロフェン量(μg)はどうでしょうか?, モーラスパップXRとモーラステープは1日1回貼り替えタイプの湿布ですので、どちらも24時間貼りっぱなしで試験しています。, モーラスパップXRとモーラステープの効果時間は同等であることがわかります。 (実際、モーラスパップXRとモーラステープLの生物学的同等性は確認されている), モーラスパップは患部へのケトプロフェンの浸透力が弱く、腰痛症や関節リウマチには十分な効果が期待できないため、保険適応はありません。, ただし、モーラステープとモーラスパップXRは痛みを抑えるだけで、病態そのものを治療しているわけではありません。, ケトプロフェン濃度を高めて患部への浸透性を上げ、腰痛症にも効果を発揮させるために開発された湿布がモーラステープです。 (後に「関節リウマチにおける関節局所の鎮痛」の効能効果追加), モーラスパップXR開発当時「腰痛症」に対する効能・効果がある湿布はモーラステープのみでした。 (ロキソニンテープ、ボルタレンテープ、イドメシンパップ、ミルタックスパップは腰痛に使われいるのが、腰痛症の適応はない), モーラス(ケトプロフェン)は日本で使用頻度の高い湿布です。妊婦・紫外線などに気を付けなければならない湿布ですが、意外にも市販もされています。, 睡眠薬が効いた、効かなくなったと感じる時間は個人差があります。しかし、メーカーが発表しているデータから「効果持続時間」や「効果発現時間」をある程度推測することが可能です。, モーラステープの夏の湿布かぶれ(光線過敏症)は有名ですが、フルルビプロフェン、フェルビナク、インドメタシン、ケトプロフェンを含む湿布や塗り薬も、湿布かぶれを起こすことがあります。, 湿布は主に分厚い湿布、うすい湿布、冷湿布、温湿布の4種類があります。、肩こりに一番効く湿布はどの湿布なんだろうと思ったことはないでしょうか?4種類の湿布の使い分けについて解説します。, モーラステープが効くという人もいれば、ロキソニンテープと言う人もいます。いやいやミルタックスです。ボルタレンテープでしょう…。人それぞれお気に入りの湿布があるようですが、一番効く湿布はどれでしょうか。, 市販されているボルタレンシリーズ(テープ、ゲル、ローション)は、病院で使われているあのボルタレンと全く同じものです。病院で診察を受ける時間がないときに有効活用できます。, ロコアテープが腰痛や肩こりに使えるならば、きっと相当な効果が期待できるでしょう。しかし、2018年現在ではその病気に使うことができません。その理由を解説します。, 「湿布を肩、首、膝、肘、膝に貼っていますが、貼りすぎですか?」「湿布は何枚まで貼っていいですか?」このような疑問に薬剤師がお答えします。, 2016年1月に発売されたロコアテープは最強の湿布とも言われています。しかし、使い方の制約が多くあまり広まってはいないようです。. 湿布の成分である非ステロイド性抗炎症薬はもともと胃腸障害を起こしやすい成分です。飲み薬程ではないとはいえ、湿布でも胃腸障害の要因となる事があります。また、継続して過度な量を貼り続ける事で胃腸障害の悪化や腎機能障害を引き起こす可能性も高まりますので適切な用法・用量を守る必要があります。  肘・膝・関節などの伸縮性が必要な部位に貼る  1日に何枚も湿布を貼りかえる スミルスチック3%について薬剤師が解説します。効果・副作用・妊娠中や子供の服用の注意点、同じ成分の薬も掲載。スミルスチック3%についてわからないことがあれば薬剤師に無料で相談することもでき …  慢性的な腰痛 湿布の併用 整形外科の患者で、モーラステープとロキソニンテープが併用して処方されている患者はたまにいる。 内科とかだとレセプト切られるのかな。 しかし、添付文書に併用してはいけないと明記されているわけではない。 でも、OTCのボルタレンEXテープの添付文書には、  皮膚が弱くかぶれやすい 温湿布と冷湿布の成分は同じ非ステロイド性抗炎症薬で、鎮痛・抗炎症作用という意味では同じなのですが、使用する症状が異なります。温湿布には非ステロイド性抗炎症薬の成分以外にもカプサイシンという成分が含まれています。この成分は唐辛子に含まれている成分と同一のものになります。カプサイシンの入った温湿布は字のごとく貼る事で温感を与えます。温湿布は腰痛や肩こりなど慢性期症状に使われるのが一般的です。一方、冷湿布は捻挫や筋肉痛など急性期症状に使われるのが一般的です。, そのため温湿布は急性期の炎症を伴った痛みには向かない湿布です。一方、冷湿布は急性期の痛みに使用をお勧めします。