中にはめまいや耳鳴りをおこす場合もある。 1万メートル上空の800ヘクトパスカルの気圧の中で耳管に浮腫が生じ、下降時に鼓膜の内外で気圧差が出た結果と思われます。 このような方は、上昇時も下行時も五苓散を前もって服用することが勧められ … その中でも飛行時に生じた中耳気圧外傷を航空性中耳炎といいます。, 気圧の変化による耳の異常は誰しも感じますが、いつまでも痛みや耳鳴りがある場合は中耳気圧外傷の可能性があります。 休診日 水曜日、土曜日午後、日曜日、祝祭日, ダイビングで頻繁に起こる事故は、耳抜きができないことにより起こることが多いといえます。実際耳抜きできなくて潜ったために、耳が痛い・中耳炎(潜水性中耳炎)・耳閉感・鼓膜穿孔・めまい・難聴などの症状を起こすことがあります。, また、耳抜きが出来ないことや、ダイビングによるトラブルは、ライセンス習得時や習得後間もない時期に起こりやすい傾向にありますが、その反面、数100本を越えるベテランの方にも障害が起こることを経験します。, しかしながら、この、バルサルバ法は、中耳腔に急激に圧力がかかる為、耳管周囲のうっ血.・腫脹などを引き起こしやすいという欠点があります。その後、耳抜きが出来なくなったり、浮上時、, 最近では、ほとんどのレジャーダイビングで、ダイブコンピューターを使っていますが、ダイブコンピューターを100%信頼しても、減圧症は発生することがあります。やはり確実な, 際、関東のダイビングスポットである伊豆からのダイビングの帰路として、渋滞回避の手段として高所移動のルートを選択することが良くあります。伊豆スカイライン・箱根ターンパイク・西伊豆バイパスなどの高地は、標高1000mを越える箇所もあり、減圧症発生のリスクを高める危険性を持っていると言えます。, ダイビングにかかわる疾病の診療はスキューバダイビングに理解のある医師にかかったほうが何かとスムーズです。そんなとき、役に立つのが, 現地に行ってから、風邪気味で市販薬・ドリンク剤を急に使用した。女性の場合、生理痛などで市販薬を使用するなど場合、薬の内容により影響が出る可能性もあり、注意が必要であり、事前に、ダイビングを理解した専門医に診察してもらい、処方された薬の使用のほうが安全と言えます。, しかし、鼻炎・アレルギー性鼻炎・耳管機能に問題がある場合は、耳鼻咽喉科専門医、特にダイビングと言う環境を熟知している専門医への受診を勧めます。. document.write(''); 潜水中耳炎は放置してもほとんど数日以内に治癒しますが、潜水終了48時間後も症状が悪化している場合には耳鼻科医を受診する必要があります。 中耳気圧外傷 中耳気圧外傷とは、気圧によって生じた中耳の障害のことです。 Please confirm that you are not located inside the Russian Federation, ここから先は第三者のウェブサイトになります。当社は、第三者のウェブサイトのコンテンツに関与しておらず、掲載内容について一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。, , MD, PhD, Lewis Katz School of Medicine, Temple University, 肺、消化管、潜水用フェイスマスクで覆われた顔の一部、眼、耳、副鼻腔が侵される可能性があります。, 症状は様々で、呼吸に関連するもの、胸痛(肺の圧外傷)、眼の充血(マスクの圧外傷)、回転性めまい、耳の痛み(耳の圧外傷)、顔面痛や鼻血(副鼻腔の圧外傷)などがあります。, 圧外傷の予防に役立つ方法には、ゆっくりと浮上し浮上中も呼吸を続ける(肺の圧外傷)、鼻からフェイスマスクに空気を送り込む(マスクの圧外傷)、鼻をつまんであくびをするか唾を飲み込んだり鼻閉改善薬を服用したりする(副鼻腔と耳の圧外傷)などがあります。, 体外の圧力が増すと、その圧力は血液や体の組織にも伝わりますが、人体の大半は水で構成されているために圧縮されません。そのため、例えば脚は水圧が上がってもあまり圧力を感じません。しかし肺の内部、副鼻腔、中耳の内部、フェイスマスクやゴーグルの内部の空気は、外部の圧力の増減に伴って圧縮されたり、膨張したりします。 この圧縮や膨張により痛みや組織の損傷が起こります。, 圧外傷が起こる頻度が最も高いのは耳です。しかし、最も深刻なのは肺の圧外傷です。圧外傷のリスクは、鼻づまりや耳管(中耳と鼻の奥をつなぐ細い管)の閉塞など、空気の自由な出入りを妨げるような病態があると増大します。, 高圧下では空気は圧縮されるため、水中で吸った空気は水面で吸う空気に比べ、より多くの分子を含んでいます。水深10メートル(2絶対気圧)では、1回に吸う空気の分子の数は、地表で吸う空気に比べて2倍になります(そのためエアタンクは2倍の速度で消費されます)。圧力が下がるにつれて空気は膨張し体積が増えます。そのため水深10メートルで圧縮された空気を吸い、息を吐かずに上昇すると、空気の体積は2倍になり肺が過度に膨張します。, 肺が膨張すると肺胞が破れ、空気が肺胞外に漏れ出します。肺から漏れ出した空気は肺と胸壁の間に入り、肺の虚脱を引き起こします(気胸)。あるいは空気は肺から押し出されて、心臓周辺の組織に入り込んだり(縦隔気腫)、首や胸の上部の皮膚の下(皮下気腫)、または血管の中に入り込みます(空気塞栓症ー 特殊なタイプの塞栓)。動脈内に空気が入ると、体の他の部分に流れていき、そこで血流を妨げます(動脈ガス塞栓症)。, 肺の圧外傷の原因で最も多いのは、スキューバダイビングをしていて息を止めたまま水面に上昇することで、潜っている最中にタンクの空気がなくなった場合によくみられます。ダイバーはパニック状態になって息を吐き出すことを忘れて上昇し、そのため肺が過度に膨張します。圧縮された空気を吸って息を止めたまま急に浮上すると、水深約1メートルでも空気塞栓が生じることがあります。肺の圧外傷は、プールの底で空気を吸い込んで(逆さにしたバケツなどから)息を吐き出さないで浮上すると、プールの中でも起こることがあります。, 圧外傷の症状は通常、潜降時または浮上時に水面近くで現れます。症状はどの器官が影響を受けたかによって異なります。肺の損傷の場合を除き、ダイバーは圧力差のために生じる損傷をスクイーズと呼んでいます。, 気胸や縦隔気腫は、胸痛や息切れを引き起こします。肺組織が損傷するとせきこんで血を吐いたり、血の混ざった泡を吹いたりすることがあります。また首の組織内に入り込んだ空気(皮下気腫)によって声帯につながる神経が圧迫され、声が変わったり、しわがれたりすることがあります。皮下気腫が生じた部分に触れると、パチパチという音がします。, フェイスマスク内部の気圧を水圧に応じ調節しないと、マスク内の圧力が相対的に低くなるため、目を覆っているマスクが潜降時に吸盤のように顔に張り付きます。マスク内が陰圧になるために眼の表面近くの血管が広がって体液が漏出し、最終的には破裂して出血します。眼は赤くなり充血しますが、視力には影響しません。まれですが、眼の奥で出血を起こすと、視力障害の原因になります。顔面の血管から出血すると、通常あざができます。, 耳の内部(中耳)の気圧が潜降時に周辺の水圧より低くなると、鼓膜に負荷がかかって内側に引っ張られ、痛みが生じます。この圧力差が高くなると鼓膜が破裂し、中耳に冷たい水が流れ込み、そのために回転性めまい(回転するような感覚を伴う重度のふらつき感)、見当識障害、吐き気、ときには嘔吐を起こします。これらは耳の圧外傷に特徴的な症状であり、溺水のリスクをもたらします。回転性めまいは耳の内部に入った水の温度が体温に達すると消失します。鼓膜の破裂のため、聴力障害が起こり、数時間ないし数日後に中耳炎を起こすこともあり、痛みが生じたり、耳だれが出ることもあります。内耳も損傷を受けることがあり、突然の聴力消失、耳鳴り、回転性めまいが起こります。, 圧力差があると、耳の圧外傷と同様の問題が副鼻腔(鼻のまわりの骨内にある空洞)にも生じます。潜降時に顔面痛や頭痛が生じ、顔や鼻のうっ血感、鼻血がおきます。, 歯根部の空隙や詰め物に隣接した空隙の圧力によって、歯痛が生じたり歯が損傷することがあります。, ハードコンタクトレンズを使用していると、小さな気泡が生じてレンズの後ろに閉じ込められることがあります。気泡は眼を傷つけ、痛み、視力障害、光輪視(光の周りに虹のような輪が見える)を引き起こす可能性があります。, 潜水中に、レギュレーターでの呼吸が適切に行われていない場合や、耳と副鼻腔の圧平衡手技(耳抜き)を行う際に、ダイバーは少量の空気を飲み込むことがあります。この空気が浮上中に膨張し、腹部に膨満感やけいれん、痛み、げっぷ、鼓腸を引き起こします。これらの症状は通常自然に治まります。まれに、胃または腸が破裂し、重度の腹痛を伴う深刻な状態が発生します。, 医師は主に症状の特徴およびダイビングと発症の関係から圧外傷と診断します。症状に応じて、画像検査が行われます。例えば、肺の圧外傷では、通常、胸部X線検査が必要です。眼や耳の圧外傷の場合は、聴覚や視力の検査が必要です。, 水中でダイビング用のヘルメットやエアタンクから圧縮空気を吸える場合には、肺や気道内部の圧は、外部の水圧と自動的に均衡します。副鼻腔についても、例えば、アレルギーや上気道の感染症による炎症などで狭窄していない限り、この圧と均衡します。, フェイスマスク内部の圧は鼻から空気を送り込むことで均衡します。中耳内は、あくびをしたり鼻をつまんで唾液を飲み込んだりすることで中耳とのどの奥をつなぐ管(耳管)を開くことで、外部と圧を均衡させることができます。, 耳栓やぴったり密着したウエットスーツのフードをかぶっていると、耳栓と鼓膜の間に閉鎖された空間ができて圧が均衡しません。ゴーグルの場合も圧は均衡しません。したがって、ダイビング中は耳栓もゴーグルも着用すべきではありません。ぴったり密着するようなウエットスーツのフードを着用する場合は、外耳をふさがないよう適切な通気を確保する必要があります。, 鼻づまりで鼻腔がふさがっている場合には、ダイビングの前に鼻閉改善薬(プソイドエフェドリンなど)を服用します。鼻づまりが解消されると、耳と副鼻腔間の圧の均衡が容易になり、副鼻腔と耳の圧外傷を予防するのに役立ちます。, 肺の圧外傷を予防するには、たとえスイミングプール程度の深さで吸った息でも、浮上するときに自然に吐き出すようにします。, 気胸の場合、合成樹脂製のチューブを胸腔に挿入して空気を排出したり、肺を再膨張させたりする治療が必要になることがあります。縦隔気腫や皮下気腫の治療では通常、床上安静とし、酸素投与を行います。, 耳と副鼻腔の圧外傷は鼻閉改善薬の点鼻や(オキシメタゾリン鼻腔スプレーなど)内服で治療します。たまに、回復が遅い場合、コルチコステロイドが鼻腔スプレーまたは錠剤として投与されます。, 鼓膜は破れても通常は自然に治癒しますが、中耳の感染症には抗菌薬(経口薬または点耳薬)の投与が必要です。中耳と内耳の間の破裂は、速やかに外科手術で修復し、永続的な損傷を防ぎます。, ダイバーズアラートネットワーク(Divers Alert Network):24時間緊急ホットライン、+1-919-684-9111, Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.Aは、米国とカナダ以外の国と地域ではMSDとして知られる、すこやかな世界の実現を目指して努力を続ける、グローバルヘルスケアリーダーです。病気の新たな治療法や予防法の開発から、助けの必要な人々の支援まで、世界中の人々の健康や福祉の向上に取り組んでいます。 このマニュアルは社会へのサービスとして1899年に創刊されました。 古くからのこの重要な資産は米国、カナダではMerck Manual、その他の国と地域ではMSD Manualとして引き継がれています。私たちのコミットメントの詳細は、Global Medical Knowledgeをご覧ください。, 必ずお読みください:本マニュアルの執筆者、レビュアー、編集者は、記載されている治療法、薬剤、診療に関する考察が正確であること、また公開時に一般的とされる基準に準拠していることを入念に確認する作業を実施しています。しかしながら、その後の研究や臨床経験の蓄積による日々の情報変化、専門家の間の一定の見解の相違、個々の臨床における状況の違い、または膨大な文章の作成時における人為的ミスの可能性等により、他の情報源による医学情報と本マニュアルの情報が異なることがあります。本マニュアルの情報は専門家としての助言を意図したものではなく、医師、薬剤師、その他の医療従事者への相談に代わるものではありません。ご利用の皆様は、本マニュアルの情報を理由に専門家の医学的な助言を軽視したり、助言の入手を遅らせたりすることがないようご注意ください。本マニュアルの内容は米国の医療行為や情報を反映しています。米国以外の国では、臨床ガイドライン、診療基準、専門家の意見が異なる場合もありますので、ご利用の際にはご自身の国の医療情報源も併せて参照されるようお願い致します。また、英語で提供されているすべての情報が、すべての言語で提供されているとは限りませんので、ご注意ください。, このサイトは、 信頼できる医療・ 健康情報のための 倫理標準である HONcodeの条件を満たし ています: こちらから確認してください。, The trusted provider of medical information since 1899, 圧外傷は圧力の変化によって、体の様々な部位に存在する気体が圧縮されたり、膨張したりすることで起こる組織の障害です。, © 2020 Merck Sharp & Dohme Corp., a subsidiary of Merck & Co., Inc., Kenilworth, NJ, USA.