境界から50cm未満に建てられた隣地建物について、建物部分の収去請求を退け損害賠償のみを認めた事例 (神戸地判平15・6・19) 民法違反、境界から50cm未満に建てられた隣地建物に関する判例 建物を築造するには、境界線から50cm以上の距離を保たなければならないとされています。 金銭的な問題がないのであれば、自己の土地に単独で塀を建てることが将来のトラブルを抱えこまず望ましいと思います。. ※このページはJavaScriptを使用しています。 ②の費用負担が少なくて済むことについては、費用は双方で折半となりますので、半額で済むことになります。 不動産の表示 単独所有のメリットは自分で自由に塀の構造を決められることです。プライバシーを重視したいのであれば、コンクリート製の塀で完全に隣地からの視界を遮断してしまうことが考えられます。また、管理も自分の判断だけで行うことができます。 隣同士では普段仲良くやっていても、ある日些細なことがきっかけで関係が悪化することがあります。その原因の一つが塀を巡る問題です。 よくあるトラブル事例とその解決方法をご説明します。 所在:□□□□□□□□ 所在:□□□□□□□□ 甲〇〇〇〇と乙 は互いに所有する末尾記載の土地について、次の通り覚書を締結した。 下記(1)から(2)までに示す現況構造物及びその付属物等(以下「本件越境物」という。 但し、本件越境物のほかに構造物及びその他付属物等が越境していた場合にはこの限りではなく、越境解消のため甲乙ともに協議のうえ解決するものとする。 To see this page as it is meant to appear, please enable your Javascript! そういった場合には、第三者に間に入ってもらうか、法的な手段に委ねることになります。, 時間的な余裕のない場合には裁判所に建築差し止めの仮処分を申し立てる方法があります。たとえば、相手が明らかに違法な塀の建築をしているのであれば、裁判所の仮処分決定により塀の建築を一時停止させることができます。特に、建築中の塀が土地の境界をはみ出している場合、塀が完成してしまってからでは解決方法にも限りがありますので、塀が完成する前に建築を止める必要があります。そのような場合には仮処分を行うことになるかと思います。 その場合は裁判という方法で結着することになります。. 一方で、現在は自己の所有であるが、将来的には責任を回避したい越境物があるならば、その記載を敢えて避けることも戦略です。, 例えば、上記の左図のように、水道管が相手の敷地内(地中)に越境していたとします。 「隣地越境」正直聞きたくない単語です。 さて冒頭でもお話した通り、私たちの身の周りには「土地の境界」というものが存在しており、しばしば「境界の越境に関するトラブル」等が発生しているのですから、法律上(民法上)にも『しっかりとした決め事』があっても良さそうなものですよね。 しかしながら、明治時代に作られた日本の民法には越境問題について「これと言ったルールが記されていない」のが現実なのです。 ちなみに、民法第233条には「境界を越え … 結論から言うと塀の所有者に修繕する責任があります。, そこで問題となるのか塀の所有が誰に帰属するかですが、最高裁判所の見解によれば、費用を負担した者ということになります。費用負担者が誰であるか分からない場合には共有と推定されることになります(民法229条)。, なお、民法229条が土地とは別個の所有対象と認めていることから境界上の「境界標、囲障、障壁、溝及び堀」は土地に付合しないとするのが民法の法意と解されます。, さらに老朽化が進み建替えが必要となった場合、塀の撤去費用については塀の所有者が負担しますが、再築費用については協議の上、折半して再築するか、それぞれが自分の土地内に新しい塀を作ることになります。, 話し合いで合意できればよいのですが、話し合いが付かないと境界上にある塀には手を付けず、それぞれが自分の土地内に塀を建てるといったことも起こります。 引き続きご意見お待ちしています。, ベストアンサーはnorth_shore461様に決めさせて頂きます。不動産侵奪罪は初耳でした。時効取得の件、ご指摘ありがとうございます。 地積:□□.□□㎡(公簿) 構造:□□ しかし公正証書で残した方が安全でしょうか?覚書の効力はどの程度でしょうか?
そうなると、いちいち協議が必要な共有はやっかいな問題を抱え込む可能性があります。, 単独所有のメリットデメリットは共有の場合の裏返しです。 隣人とはできる限り仲良くすることが、不動産投資の収益や売却にも良い影響をもたらすと私は信じており、ゆえに、争う姿勢はできる限り排除し、現状の維持は認め、将来のトラブルになりかねない芽だけを今のうちにお互いに解決していこうとする姿勢が大切で、今回ご紹介した雛形は、そうした思いを込めた内容となっております。, 最後に、先の雛形を利用しても、作成した覚書に不安が残るという意見もあるかと思います。 越境物がある場合の対応として、 将来撤去の覚書を結ぶという方法があります。 今回の覚書は将来撤去の覚書だと思います。 内容は 先ず、甲乙で越境物が存在することを確認する。 次に、その越境物が甲乙どちらの所有物かを確認する。 ただし、越境の可能性があるもの全てを記すことは大変危険で、これは重要なポイントとお考えください。 その際は弁護士に相談してみてください。 甲の土地 甲の建物 ④隣接地建物の越境; 越境に関する協定書(覚書)サンプル書式; 越境に関する覚書には、すんなり調印?それとも拒否される? 越境対応のまとめ; 家やマンションの売却で成功するための戦略やコツに関する … 逆に言えば、このように所有権を不明にできる被越境物については、現状維持を敢えて認めても、覚書にしっかりと明記し、相手側の責任回避を予防することも戦略の1つです。, 更に、越境物については、文言だけでその対象を特定化することは難しく、後々「何を指しているのかが不明」というトラブルにも発展しかねません。 第2回目のコラム、ご覧いただき、ありがとうございます。, さて、皆さんは「越境」によって物件の購入を迷われたり、売却時に値下げせざるを得なかった経験はございませんか?, 前回(第1回目)のコラムで、私は建物をあまり投資の対象にはしていないと申しました。, よって、私が越境について抱える問題は、隣接地からの越境物(「被越境物」と言います)がほとんどですが、一般に、売主様の多くは売却の意思が固まってから隣地との境界確定を行うため、水面下で取引されるような優良物件は越境の発覚も売買契約の寸前であることが珍しくありません。, 2.越境解決のカギは物件の購入前に動くこと 地目:□□□ 種類:□□□ 覚書. お隣同士では普段仲良くやっていても、ある日些細なことがきっかけで関係が悪化することがあります。その原因の一つが塀を巡る問題です。 最近ではそれぞれの土地所有者が自分で塀を建てる例がほとんどです。 土地又は戸建を売買する際隣地からの越境(電柱、軒等の工作物)している場合隣地の方から覚書にご署名、ご捺印を頂く事になります。書類のポイントとしては 隣地の方が越境物を確認した。 建物を解体、撤去するまでは現状のままの使用を認める。 建て替え時は自分の敷地(電柱等)に設置。 しかし、越境が数センチといった程度であれば、裁判に訴えても、完成した塀の取り壊しを求めることは権利の濫用として認められない可能性が高いです。, かといって、越境状態を放置していた場合、越境部分の土地を塀の所有者に時効取得されてしまう危険があります。 (1)書き方 甲 住所 □□□□□□□□ 塀を建てたのが誰であるかを昔の資料などで特定できれば、費用を出した人の所有と言うことになります。そのような資料がない場合は、隣地の土地内にあれば相手の所有と言うことになりますし、土地の境界線上にあれば双方で共有ということになります。, まず、隣地所有者の所有と言うことになれば、こちら側が費用を負担する必要はありません。逆に、自己の所有ということになれば自分が全額費用を負担することが原則となります。, では、共有の場合どう考えるべきでしょうか? (2)乙所有の▲▲▲ 1式(画像1の②に示すもの), 本件越境物につき、前項の工事等にかかわらず、被越境の者が越境の解消を望む場合は、その所有者に申し入れ、被越境の者の負担により越境を解消することができる。, 以上を締結した証として、本書面2通を作成し、甲乙署名(記名)捺印の上、各自その1通を保有する。 近隣関係が良好であれば良いですが、将来、持ち主が変わったりすればどうなるか分かりません。 他方、塀の共有を避けるのであれば、一方が自己の費用で塀を作るか、それぞれが費用を支出し、双方の土地に塀を作ることになります。 JavaScriptを「オン」にすると、さらに快適にご利用いただけます。設定はこちら。, 早速覚書の雛型(仮)を見せて頂き、当方は納得できる内容でした。
よって、30分間5000円の費用で十分にチェックいただけるものと思います。 確かに数十センチごときでギスギスしすぎですね(笑)リラックス出来ました☆
また、覚書の内容で隣地との協議が必要な際は、自らが協議にあたっても良い旨、売主様にお伝えします。 地目:□□□ 種類:□□□ 「覚書」には、隣地者に越境物の認識をしていただくこと。また、将来、該当越境物を改修・撤去の予定があるときは、次回に越境物の構築をしない旨の内容を約束していただく内容が記されています。 床面積:1階 □□.□□㎡ All Rights Reserved. その場合は、話し合いの上、塀を建て替えることになります。, 塀の立て方としては、①両土地の境界線が塀の中心を通るように設置する。②土地の境界線に塀の外面が沿うように一方の土地のみに設置する。という2とおりの方法があります。, 前者の場合は塀の設置費用の負担割合で共有することになります。後者の場合は費用も塀を設置した土地の所有者が負担しますので、設置者の単独所有となります。, 共有のメリットは、①塀の構造などにこちらの希望が入れられる。②費用負担が少なくて済む。③塀に割く土地の面積が少なくて済む。といった点です。 しかし本来越境では無いので、覚書も必要ありません。 →時間と手間がかかるので困ります。また、測量含め手続きに7~80万の費用が発生し、全てご負担していただきます。 越境では無いので、費用負担の必要など何処にもありません。 →もちろんです。 2階 □□.□□㎡(公簿) また、地域によっては無料の弁護士相談が開催されている場所もありますので、最寄りの役所や弁護士会に確認されてみてください。, 物件の運用と売却が最もうまくいくような覚書の締結に、この度のコラムがお役に立てば幸いです。, 皆さんは「越境」によって物件の購入を迷われたり、売却時に値下げせざるを得なかった経験はございませんか?, 下記(1)から(2)までに示す現況構造物及びその付属物等(以下「本件越境物」という。)が越境していたとしてもお互いに疑義を申し立てず、今後、本件越境物について、越境の者が修繕、取り替え、撤去等の工事等を行う場合、または、本件越境物を使用しないこととなった場合は、自己の負担により越境を解消し、隣接地を侵さないように施工する。, 以上を締結した証として、本書面2通を作成し、甲乙署名(記名)捺印の上、各自その1通を保有する。. さらに、一旦建てた塀の撤去や立替には他の共有者の同意が必要となります。また、補修についても共有者と相談の上で進めていくことになります。 本来、覚書は、作ろうと思えば支配的なもの、攻撃的なものも作成できます。 境界認識にかなりの「ずれ」がある場合を除くと、極端な越境という事例は考えにくいのですが、小さな越境は日常茶飯事にあります。 不動産投資や賃貸管理の知識から、マイホーム購入・売却のお役立ち情報まで、現役不動産屋さんがその全てをお教えします!, マイホームや投資用アパートなどの不動産を持っている方には、「土地を所有しているが故に降り懸かってくる揉め事や厄介ごと」があるものです。, そして、そんな困り事の中でも非常に発生件数が多く、トラブルに発展しやすいのが敷地境界と越境についての問題となるでしょう。, 当ブログでも過去に境界に関する記事を書かせていただき、境界線を示すための「↓」や「+」等の記号が刻まれた石杭や鉄鋲などの『境界標』の存在について説明をいたしましたが、, 『建替えやリフォームなどで境界標が紛失してしまうケース』もありますし、古くから代々受け継いで来た土地などでは『そもそも最初から境界標が設置されていないというパターン』も少なくありません。, なお、境界標が失われているケース(または、そもそも設置されていないケース)では、法務局に備えられた測量図(地積測量図)等を元に、土地家屋調査士などに依頼して境界標の復元や新設を行うのが通常ですが、この段階で『何処のラインを境界に定めるかについて、隣家とトラブルになる』ことも少なくありません。, また、しっかりと境界標が設置されているにも係らず、隣地のブロック塀や屋根の軒などが、隣りの土地に飛び出した状態(越境状態)となっているというトラブルも数多く見受けられます。, そこで本日は、「不動産・境界越境問題について」と題して、この厄介な越境トラブルの解決方法等を解説してみたいと思います。, さて冒頭でもお話した通り、私たちの身の周りには「土地の境界」というものが存在しており、しばしば「境界の越境に関するトラブル」等が発生しているのですから、法律上(民法上)にも『しっかりとした決め事』があっても良さそうなものですよね。, しかしながら、明治時代に作られた日本の民法には越境問題について「これと言ったルールが記されていない」のが現実なのです。, ちなみに、民法第233条には「境界を越えて伸びて来た木の枝は、隣家に切るように請求することができる」といった定めは一応存在しています。, また「地境を超えてきた木の根に関しては勝手にこちらで切って構わないが、それにより木が枯れるような時には、切ってはならない」とも記されているのですが、越境に関する民法の文言はなんと『たったこれだけ』なのです。, なお、このようなお話を聞くと「えっ!?これしか書いて無いってどういうこと?」というお声が聞こえて来そうですが、シビアな住宅事情を抱える現代とは異なり、明治の世の中では『この程度のルールで充分に用が足りていた』ということなのでしょう。, 但し、民法上に特段の定めがないからといって「飛び出しているブロック塀や屋根の軒などを勝手にカット」すれば、相手の所有物を無断で破壊したことになりますから、揉め事に発展するのは必至ですし、場合によっては損害賠償を請求される可能性だってあるのです。, ここまでのお話で登場した「ブロック塀」や「建物の本体」や「軒」などに加えて、地中を走る水道や下水、ガスの配管などがお隣の土地に越境してケース(地中越境)もあるでしょう。, また、空中を通過している電線についても越境物として問題となる(空中越境)ことがありますから、決して油断はできません。, なお、様々な越境物の種類ごとに解説を行っていくと、記事が非常に長文となってしまいますし、問題解決の方法は「越境物の種類を問わず共通しているケースが殆ど」となりますので、当記事では『越境物がブロック塀や建物の軒である』ことを前提に解説を進めさせていただきます。, 自分の土地が隣家などから越境の被害を受けていることを知れば、「越境している相手に直談判しよう!」となるのが当然であり、確かにこれが最もストレートな解決法には違いありません。, しかしながら、木の枝とは異なりブロック塀や屋根の軒は、専門の技術や道具がないと切断するのは困難ですし、建物の一部となれば補修作業も必須となります。, また、専門の職人に依頼するとなれば、それなりの費用負担が発生することにもなるのが当然でしょう。, よって、いくら迷惑を被っているとしても、突然隣りのお宅に押し掛け「越境しているから業者に依頼してカットしろ」とは、流石に言い辛いものがありますよね。, なお、このようなケースで非常に便利なのが「越境についての覚書」を取り交わすという方法です。, 覚書については別記事「念書と覚書について解説致します!」にて詳細な解説を行っておりますが、簡単にご説明すれば『覚書とは関係権利者が合意した事項を記載し、各々が署名捺印を行う確認書類』ということになるでしょう。, まず最初に行うべきは、対象の越境物(ブロック等)が誰のもの(所有物)であるかの確認と、設置されている場所を正確に特定することです。, 私の経験上でも「お宅のブロック塀が越境していますよ」と隣地の方に伝えたら、「あのブロック塀は、あんたの土地のものだよ!」と言い返されてしまったケースも少なくありません。, そして、このようなお話となれば「むしろ越境しているのは自分」ということになりますから、これは全く話が変わって来てしまいますよね。, また時には、「越境物がどちらの土地のものか判らない場合」もあるでしょうから、そんな時は覚書を交わす前に、改めて誰の所有物であるかをしっかり取り決める必要がある訳です。, こうした交渉の末「誰のブロックがどれだけ越境しているか」を互いに確認し、その旨を覚書に明記しておけば確認作業は終了となります。(覚書に図面などを添付しておくと更に便利でしょう), ある日突然に、「ブロックや屋根をカットしろ」と言われても、人はなかなか『うん』と頷けないものですが、これが『家の建替えなどのタイミングで、屋根の越境解消やブロック塀のカットを約束する』というのであれば、意外にすんなりと受け入れられるものですよね。, そして、こうした「越境解消のタイミング」や「負担の割合」を明記しておくのが越境の覚書作成のもう一つのポイントとなります。, 具体的な書き方としては、「A所有の建物取り壊し時に、越境物をAの負担にて撤去するものとする」という形になるでしょう。, そして最後に記すべき内容となるのが「相続発生時や売却が行われた場合にも、次の所有者にこの覚書の内容を継承させる」という文言になります。, 越境解消のタイミングを「建替え時」などに定めた場合には、その実現が遥か未来のお話となることもあり得ますから、覚書の取り交わしに際しては必ずこうした文言を加えておくべきでしょう。, 前項では「越境トラブルの解決法」についてご説明をしてまいりましたが、こうした手段を駆使しても問題が解決できないケースもあるでしょう。, そして、ここまでやっても「着地点が見えない」という場合には、『そもそも境界線の位置について争いがある』というパターンも多いはずです。, 境界線については、原則としてお隣同士が合意することで「境界標」を設置することが可能となりますが、この点に争いがあり、話し合いによる解決が見込めない場合には「筆界確定訴訟という訴訟を起こす」というのが定石となります。, しかしながら、訴訟となれば裁判費用や弁護料などの負担が発生することになりますし、場合によっては非常に長い時間を要することにもなるでしょう。, そこで近年、脚光を浴びているのが「境界特定制度」や「境界問題相談センターの調停」などを利用するという方法となりますが、紛争が本格的なものとなっている場合には対応しきれないケースもあるのが現実です。, なお、本格的な境界トラブルの解決方法につきましては、別記事「境界問題の解決法について解説いたします!」にて詳細な解説を行っておりますので、ご興味がある方は是非ともご一読いただければと思います。, さてここまで、覚書の作成方法などを中心に、越境トラブルについての解説を行ってまいりました。, 読者の方の中には、越境問題で頭を悩ませておられる人も多いかと思いますが、「現実のトラブル解決法」の項にてご紹介した3つのポイントを押さえた覚書を作成していただくことで、問題解決の糸口を見出していただければ望外の喜びです。, なお、「越境物の特定と認識の確認」の作業に当たっては、相手側と話し合う中でブロック塀などについて「どちらか一方の所有物と取り決めるのが難しい」という場合もあるでしょう。, そして、このようなケースでは『ブロック塀を共有物として扱おう』という結論に達することも珍しくありません。(そもそも、最初から共有物という認識の場合もあるとは思いますが), もちろん、ブロック塀を共有物して扱うことも不可能ではありませんが、実は共有物の管理はなかなかに面倒なものとなります。, 例えば、「ブロック塀が老朽化し、建て直しが必要な場合には誰がいくら費用を負担するのか」「ブロック塀が倒壊して、怪我人が出た場合には誰が責任を負うのか」「どちらか一方の都合で取り壊しができるのか」など、取り決めるべき内容は非常に多岐に及ぶことになるでしょう。, このような複雑な内容を覚書にまとめるのは非常に骨の折れる作業となりますし、むしろ覚書を交わしたが故に余計なトラブルを招き寄せる可能性もありますので、管理人個人としては『ブロック塀などを共有物として扱うのは、避けるのが得策である』というのが結論となります。, 不動産は子供たちや孫たちにまで引き継がれていく資産となりますから、未来に心配ごとを残さないためにも、境界越境問題はスッキリ解決したいものです。, Sorry, you have Javascript Disabled! 実は相太の実家の隣が土地の売買が発生し、土地が越境している個所があり、境界杭の確認と一緒に越境部分を確認し、両親が覚書にサインしたとのことなので実物を見せてもらいました。 越境物がある場合の対応として、 将来撤去の覚書を結ぶという方法があります。 今回の覚書は将来撤去の覚書だと思います。 内容は 先ず、甲乙で越境物が存在することを確認する。 次に、その越境物が甲乙どちらの所有物かを確認する。 この調停の難点は、調停が話し合いでの解決を目指すという性格上、話し合いが付かない場合は不調として終了してしまいます。また、そもそも最初から相手方が調停に出席しないこともあります。 この協議が整わなければ、高さ2メートルの木塀か竹垣の設置となります(民法225条2項)。, もっとも、最近の塀はブロックやコンクリートの土台の上にアルミフェンスを設置することが通常となっており、木塀や竹垣はあまり見る機会もありません。差額分を自分で負担することにより竹塀や木塀に代えてアルミやステンレス製の塀を設置することができると思われます(民法227条)。, ただし、これは現に塀がない場合の規定ですので、古い塀を建て替えるといった場合には、当然には隣地所有者に費用負担を求めることができません。 地積:□□.□□㎡(公簿) 構造:□□ また各々、土地を譲渡するときは譲受人に対して本覚書を継承させるものとする。, 平成□□年□□月□□日 こんにちは。山本です。 今日の測量技術では境界確定のポイントと地球の中心を結んだ線の延長上で越境物(いわゆる上空越境)があるか否かの判断ができてしまいします。 隣家への引き込み線は越境物になります 隣家への引込み電線が敷地内の上空を通っている場合は越境物として認められます。 敷地内の上空も所有者の所有権が及ぶので、所有権の無い方が許可なく使用している場合は権利侵害になります。 逆に、自分の土地に塀を建てることについて、妨害や嫌がらせをされたりする場合にも、妨害禁止の仮処分を申し立てる方法があります。 Copyright (C) 2020 Japan Corporation. 「権利の濫用」。行き過ぎた要求はこちらが常識を疑われますね。冷静に行きたいです。