施設介護業 施設介護サービス 6.食事介助. 一度とろみをつけたものにさらにとろみを加えて濃くしたいときは、別の容器に濃い� 親が最近食事を飲み込みにくくなったようだ、と感じる方はいらっしゃいませんか? とろみ剤を使うことで、食べやすくしてあげられると聞いたことはあるが、どうやって使うのか、どう選べばいいのかがよくわからないという方も多いはずです。, この記事では、とろみ剤の種類・選び方・使い方・注意点までをまとめて解説します。 本記事を参考にして、とろみ剤を使った介護食を作ってみてください。, とろみ剤とは、飲み物や食べ物を喉へゆっくりと送るために、とろみをつけるものです。 「とろみ」とは、中華料理の「あん」のようなとろとろとした状態を指します。 とろみ剤には、以下の特徴があります。, ・加熱しなくても、短時間でとろみをつけることができる ・使用量の目安が明記してあるので、使いやすい, 高齢者の方には飲み込むスピードが遅く、さらさらとした飲み物が気管に入ってむせてしまう方がいらっしゃいます。とろみ剤はそのような嚥下(えんげ)障害の方向けです。, 介護食でとろみが必要な理由は、誤嚥(ごえん)を防ぐためです。 誤嚥とは、加齢により飲み込む筋力が落ちてきたこと(嚥下障害)が原因で、食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまうことを言います。, 介護食に必要なとろみの役割は、以下の2つです。 ・食べ物や飲み物を喉へゆっくりと送る ・食べ物をまとまりやすくし、簡単に飲み込めるようにする, 高齢者の嚥下障害にはレベルがあります。 以下のレベル0?5の食事形態のうち、どこまでを苦痛なく食べられるかによって分類します。, レベル0の食事しか食べられない方は、重度の嚥下障害と考えられます。 レベル5の普通食を食べられる方は、嚥下障害の疑いはないと考えてよいでしょう。, 高齢者が特に飲み込みにくい食品を、特徴別に以下の表で紹介します。 高齢者の食事には以下の食品を避けるか、飲み込みやすい工夫をしましょう。, とろみ剤は、その濃度によって「薄いとろみ」「中間のとろみ」「濃いとろみ」に分けられます。, 薄いとろみは、スプーンを傾けるとなめらかに流れます。 口の中にパッと広がる感覚です。 飲み込むためにあまり力が必要ないので、ストローを使えば簡単に飲み込めます。, 中間のとろみは、スプーンを傾けるとゆっくりと流れます。 とろみがあることを実感できる程度で、容易に舌の上でまとめられます。 飲み込むために少し力が必要で、太いストローであれば飲み込むことができます。, 濃いとろみは、スプーンを傾けても流れにくいです。 しっかりととろみを感じることができ、口の中ですぐにまとまります。 飲み込むのに力が必要で、ストローは使えません。, 実際にとろみ剤を選ぼうとしても、たくさんの種類があって迷ってしまう方も多いと思います。, ダマになると喉につまってしまうので、ダマにならず溶けやすいものを選びましょう。 キサンタンガム系(第3世代)のものが使いやすいです。, とろみ剤の味や匂いがしてしまうと、せっかくの食事が台無しです。 料理の風味をそこなわないように、無味無臭のものを選びましょう。 キサンタンガム系(第3世代)のものがおすすめです。, 一度とろみをつけた後に、さらにゆるくまたは固くできるものもあります。 最初のうちは調整がうまくいかず、希望の濃さのとろみがつかないこともあることでしょう。 そんなときはとろみを再調整できるものがおすすめです。, とろみ剤の中には、大きな缶や袋にまとめて入っているものもあります。 しかし、このようなとろみ剤はスプーンで量る必要があり、とろみの調節がしづらいです。 とろみ剤を入れるのに慣れるまでは個包装のものをおすすめします。, とろみ剤の基本的な使い方を、とろみ剤の種類ごとに解説します。 特に注意すべきポイントについては後述するので、ここでは基本的な使い方にとどめ、使用量はトロミパワースマイルを例として挙げます。, ・とろみ剤を以下の分量だけ飲み物に入れ、30秒ほどかき混ぜます。 100-150ml:小さじ1/2杯 160-200ml:小さじ1杯 ・2,3分ほど待ち、溶けきれていないようであれば再び混ぜます。, ・とろみ剤を以下の分量だけ飲み物に入れ、30秒ほどかき混ぜます。 100-150ml:小さじ1杯 160-200ml:中さじ1杯 ・2,3分ほど待ち、溶けきれていないようであれば再び混ぜます。, ・とろみ剤を以下の分量だけ飲み物に入れ、30秒ほどかき混ぜます。 100-150ml:中さじ1杯 160-200ml:大さじ1杯 ・2,3分ほど待ち、溶けきれていないようであれば再び混ぜます。, とろみをつけすぎると、喉に詰まったり気管に入ってむせたりします。 食べる方の嚥下能力に合わせた濃度にしましょう。, とろみ剤ごとに使用量が決まっています。 使用量を守ることはもちろん、スプーンで量る際はすりきりにし、使用する計量容器は毎度同じものを使うようにしましょう。, とろみ剤を溶かす際には、ぐるぐる混ぜるよりスプーンを縦に往復させる方がダマができにくくよく混ざります。 ダマがなくならない時は取り除いてください。, 一度とろみをつけたものにさらにとろみを加えて濃くしたいときは、別の容器に濃いとろみ液を作って元の飲み物に混ぜましょう。 なぜなら、一度とろみをつけたものにとろみ剤を新たに加えると、ダマになりやすいからです。, 実際にとろみ剤(NEWトロリーナ)を使ったレシピを2つ紹介します。 ここでは、カレースープとスープ水餃子の作り方を解説します。, ・かぶ 100g ・レンコン 100g ・にんじん 80g ・卵 2個 ・ブロッコリー 40g ・しょうが 15g ・バター 10g ・カレー粉 12g ・和風だし 4g ・しょうゆ 5g ・水 750mL ・NEWトロリーナ 10g, 1)かぶ、にんじんは皮をむいて乱切りにする。レンコンは皮をむいて1cmほどの厚さに切る。 2)ブロッコリーは食べやすい大きさに分けて茹でる。 3)卵はゆで卵にして4等分に切る。 4)鍋にバターを入れて溶かし、みじん切りにしたしょうがを炒める。香りが出たらカレー粉を入れて炒める。 5)4)に水を入れて中火で野菜をやわらかくなるまで煮る。 6)NEWトロリーナを入れてとかし、しょうゆで味を調える。 7)ブロッコリーを加えて再び煮たせ、器に盛りつけて完成。, 参考:根菜が満載でバンザイ ファイト一発カレースープ : 家族みんなのニコニコごはん, ・水餃子 8個 ・青菜(お好みのものを何種類でも) 160g ◎鶏がらスープ 8g ◎水 720mL ◎おろししょうが 適量 ◎NEWトロリーナ 10g ・食べるラー油 適量 ・白ごま 適量, 1)青菜を洗って適当な大きさに切る。 2)鍋に◎の材料を入れ加熱する。 3)青菜と水餃子を入れる。 4)器に盛りつけお好みで食べるラー油と白ごまをトッピング。, 参考:お腹に優しい葉っぱ色々揃い組 鶏ガラスープ水餃子 : 家族みんなのニコニコごはん, とろみ剤は、食べ物や飲み物にとろみをつけて高齢者でも飲み込みやすくします。 とろみは食べる方によって適切な濃度が異なるので、その方に合ったものを用意しましょう。, 食べ物を飲み込みにくくなった高齢者は、とろみ剤を利用することで食事がしやすくなります。しかし、家族の食事とは別に準備せざるを得ないので手間がかかります。それが毎日のこととなればとても大変です。, その手間を解決する方法として、まごころ弁当のような宅配弁当サービスの利用も検討してはいかがでしょうか。まごころ弁当では、原材料にこだわり抜き、栄養バランスのとれたご高齢者様向けのお弁当を毎日、日替わりのメニューでお届けしています。. 介護全般に共通する考え方は、介助する側ではなく、介助される側を主として考えることです。どんな場面でもご利用者の想いに沿った介助を実践するために介護技術の基本6つのポイントをご紹介します。 このような現状... 最近親の噛む力や飲み込む力が落ちてきているので、どのような食事を作ってあげれば快適に食事ができるのだ... 高齢のご家族と食事をしていると、食べ物を飲み込む能力が低下してきたのでは?と感じたことがある人も多い... 歳を重ねるごとに、食べる力は衰えていきます。そのため、段階に合わせて適切な介護食に変えていくことが大... 最近、高齢となったご家族が、食べられるものや食べる量が減っていると心配している方も多いのではないでし... 親の食事介護をしていて、「最近飲み込む力が落ちてきた」「おいしそうに食べてくれず健康状態が心配」「飲... 最近、親の噛む力・飲み込む力が弱くなったと感じている方はいらっしゃいませんか? 「親が高齢になり、噛む力や飲み込む力などの衰えが心配・・」という方も多いのではないでしょうか。高齢者... 近年、高齢者の死因の大部分を肺炎が占めており、中でも誤嚥性肺炎には注意が必要です。 介護保険最新情報(厚生労働省通知・令和2年3月6日) Vol.781 この8ページに、食事の提供方法について次のようにあります。 濃厚接触が疑われる利用者に対する個別のケア等の実施に当たっては以下の点に留意する。 (i)食事の介助等 介助されていない/単に取り分ける行為は一部介助に該当しない。取り分けた後に介助が行われる場合は該当する. 利用者がおいしく楽しい食事ができるよう援助する能力. ここでいう「えん下」とは、食物を経口より摂取する際の「えん下」(飲み込むこと)の能力です。 Powered by WordPress with Lightning Theme & VK All in One Expansion Unit by Vektor,Inc. 認定審査会に伝わる特記を書く|定義に含まれない手間、頻度の少ない手間を特記事項に記載する>2群, かき込んで食べるためにむせる時が多い。落ち着いて食べるように促せばむせることなく食べられる, できる/食事に対しての見守りが行われている状態で、えん下に対する見守りには該当しない, 誤嚥性肺炎の既往があり、主治医から「食事の際は側で見守り、声かけして」とアドバイスがあった。現在とろみ剤を使用し、家族が見守りしてぃる, 経管栄養中だが嚥下機能が改善してきており、ゼリー状など飲み込みやすいものであれば食べて可と主治医から許可が出ている, 見守り等/経管栄養中であっても、主治医から許可が出ている場合はその飲み込み状態で評価する, 見守り等/能力項目のために「飲み込み状態」で評価を行い、必ずしも見守りが行われる必要はない, 現在経管栄養が行われており、STが介入してえん下の訓練中。STによる訓練時のみ経口摂取が許可されている, できない/経管栄養が行われており、医師から経口摂取の許可がない場合は出来ないと判断する, 視力障害でほとんど見えない。配膳した際に皿の位置を教えたり食器を触らせるなどしている。それ以降は一人で食べている, 家族と一緒に食事をしており、毎回大皿から取り分ける介助を受ける。取り分けてもらえば自分で食べることができる. 本記事では、高齢者... 親が1人でちゃんと食事できているのか心配されている方も多いのではないでしょうか。高齢者は食べ物を噛む... 高齢のご家族と一緒に暮らしていて、毎日の食事作りに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。噛む力や飲... 最近、親の様子を見ていて、「ご飯を残すようになった」「噛んでいるうちに口からこぼしてしまう」「うまく... 噛む力が弱くなっているご家族の方の健康状態が心配になることはありませんか?介護食の一つとして、「きざ... 入れ歯になった親が、噛む時に痛みを感じているようだ、食事に対して消極的になった・・とご心配の方もいら... 「介護している親の噛む力が衰えてきた」「ミキサー食があるのは知っているけど、どうやって作ったらいいの... 自宅で親の介護をしている方であれば、「最近食事を残すようになった」「栄養不足が心配」など、お悩みの方... 高齢者の家族が食事を残すようになり、つらそうに食べているのを見ると気になるものです。こちらの記事では... 「自宅で親の介助をしているが、最近、食事を残すようになってきた」「毎日の食事時間もあまり楽しそうに見... 介護が必要になったり、介護まではいかなくともご高齢になった両親の、噛む力・飲み込む力が弱くなってきた... 最近、親の噛む力が衰えてきた、親の健康状態が心配だ、という方はいらっしゃいませんか。 また、食事摂取の介助には、経管栄養の際の注入行為も含まれます。, ・食べられる状態になった場合を”配膳された”と判断します。ご飯やみそ汁の蓋を取る行為、包装を取る行為などは配膳前の介助とし、配膳後の介助には含まれません。, ・調理、配膳、後片付け、食べこぼしの掃除、エプロンをかける、椅子に座らせるなどの行為は含まれません, ・食事時間や回数、食べる量など「食事が適切にとれているかどうか」は選択基準に含まれません。, ・点滴のみの栄養が行われている場合、これを食事とするかの判断は保険者によって異なるので各保険者に確認してください。なお、ここでは食事として取り扱っています。, ・介助されていない状況や実際に行われている介助の方法が不適切と判断した場合は、適切な介助の方法を選択し、不適切とした理由と選択根拠を特記事項に記載します。, ・通常は配膳後の食器から食べ物を口に運ぶまでの行為のことを「食事摂取」としますが、慌てて食べる、口の中にため込むことなどに対しての介助が行われている場合も含みます。.